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増加する「子宮筋腫」。漢方での対応は

2016年10月26日 10:36子宮筋腫のお話


当店では「子宮筋腫」のご相談を非常に多く受けます。

そもそも子宮筋腫とは何か?というところからお話しますと、「子宮の筋肉に発生する良性の腫瘍」が子宮筋腫です。がんのような悪性腫瘍とは異なり、生命をおびやかすことはありません。また、子宮筋腫ががん化するという可能性も高くはありません。
一般的に子宮筋腫の原因には女性ホルモンが影響していると考えられています。中でもエストロゲンのと言われる女性ホルモンの影響が大きいといわれています。最近女性の発育が早まっており、初経が早くなることからエストロゲンの影響を受ける期間が長くなり、結果として子宮筋腫が多くなるというわけです。

同じ女性ホルモンでも、もう一方のプロゲステロンには子宮筋腫の発生を抑える作用があると考えられています。プロゲステロンは妊娠中に多量に分泌されることがわかっているのですが、現代では晩婚化で妊娠が遅くなったり、少子化で妊娠回数が減少する傾向がありますので、結果としてプロゲステロンの影響が薄れ、子宮筋腫になる人が増加しているとも考えられています。
また、食生活の変化も子宮筋腫の増加の原因になっているとも考えられていますが、私もこれには強く賛成です。
摂取を控えたほうがいいのは乳製品、脂肪分の多い肉製品、酒類、洋菓子(クリームやチョコなど)、パン類、食品添加物の多い加工品などです。食生活の乱れが筋腫を生む、というのは経験上強く感じます。

西洋の治療としては薬物治療で症状を緩和させるか手術での除去かが一般的になりますが、そもそも「なぜ子宮筋腫ができるのか」は実は100%は解明されていないのですが、漢方の観点で子宮筋腫のような「しこり」である腫瘍ができる原因は「気・血・水」の滞りを第一に考えます。
体を動かすエネルギーである「気」、栄養源となる「血」、体を潤す「水」。これらの流れが滞り、長期に渡り詰まってしまうことで腫瘍ができてしまう、と考えます。これらの流れを滞らせるのはストレス、生活習慣、加齢などが主たる原因ですが、気の流れが滞る(気滞)、血の流れが滞る(瘀血)、水の流れが滞る(水滞)のどれをとっても腫瘍のみならず体の正常な働きを妨げる原因となりますので原因を取り除くことが何よりも大切になります。また、それぞれの病態を改善させるための漢方薬もきちんとございます。適正な漢方薬を飲むことで子宮筋腫が小さくなった症例は当店でも数多くございます。ただ、大きくなりすぎてしまった子宮筋腫は改善が難しくなりますのでご相談はできるだけお早めに。

子宮筋腫はある意味で慢性体質による「慢性病」と言えます。手術で除去しても再発することが多いのもこう考えていただくと納得していただけるのではと思います。子宮筋腫を作りやすくなる体質と習慣を改善させていくことで現在の状態を改善させることはもちろん、再発の防止も合わせて進めていくことが可能になります。

お悩みの方は是非ご相談下さい。

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