秋の空咳には漢方薬で潤いチャージ
2018年9月18日 12:44乾燥のお話
みなさま、こんにちは。
スタッフますみです。
今年は猛暑に悩まされた夏でしたが、9月に入ると肌に感じる風がさらりとして段々と秋めいてきました。過ごしやすい季節になったと喜ぶのも束の間、湿気に慣れた体は思いのほか秋の乾燥に敏感です。
漢方の五臓六腑の中で呼吸器系をつかさどる『肺』は、乾燥による害である「燥邪(そうじゃ)」によってダメージを受けやすい臓腑です。喉がいがらっぽい、空咳などが続く方は肺が乾いてしまっている可能性があります。
この状態を放置すると肺はオーバーヒート状態が続き、熱を持ち始め、より乾いた発作的な咳に変化していく恐れもあります。
肺の乾燥は喉の乾きも引き起こしがちですが、残念ながらこれは水分を多く摂っても改善されるものではなく漢方薬の出番となります。
当店では【八仙丸(はっせんがん)】という肺を効率よく潤す漢方薬をおすすめしており、発作のようなつらい咳にお悩みの方も改善が見込めます。
この状態より進んでしまい、肺が乾ききってオーバーヒート状態になってしまうと、より発作的な咳や血痰が出たりと炎症が重症化することがあります。【潤肺糖漿(じゅんぱいとうしょう)】という漢方薬はより強力に肺を潤し、オーバーヒートした肺の暴走を食い止めることをしてくれます。
今つらい咳を治すのには漢方薬がいちばんですが、毎年乾燥によって咳などの失調をきたす方には、お食事を気をつけていただくと予防になります。
「梨」や「トマト」などは呼吸器系に潤いを与える性質があり、積極的に摂取していただくと燥邪対策になります。
漢方薬や食物をうまく活用すると季節性のお悩みを解決していくことができます。
季節性のお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください!