夏の疲れとメンタル失調の関係
2025年8月23日 13:45夏の病気のお話
猛暑が続く夏は「気分が落ち込む」「イライラする」「眠れない」といったメンタルの不調を訴える人が増える傾向があります。
これは単なる"暑さ疲れ"ではなく、身体と心が深くつながっていることを示すサインです。
中医学では、夏は「心(しん)」に負担がかかる季節とされます。心は精神活動や睡眠を司る臓腑で、暑さや睡眠不足、冷たい飲食による胃腸の弱りがこの心を傷め、情緒不安や不眠を招くのです。
また、発汗によって気(エネルギー)や津液(体液)が消耗されると「気陰両虚」という状態になり、気力や集中力も落ち込みます。特に体の気や津液の少なくなる40代以降の方はより注意が必要となります。
対策としては、まず冷たいものを控え、温かく消化の良い食事を心がけましょう。気を補う山芋や豆類、心を潤す蓮の実や百合根などがおすすめ。さらに、軽い運動や朝の太陽を浴びることで自律神経を整えるのも効果的です。
そして漢方薬も有効です。心を養い動悸や不眠を改善する「心脾顆粒(しんぴかりゅう)」や、気陰を補う「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」などがよく用いられます。夏特有の早期覚醒型の不眠には「天王補心丹(てんのうほしんたん)」など、体と心の不調を癒やしてくれるものなど、様々なものがあります。
心身のバランスを整えるには、生活のリズムと内臓のケアが鍵となります。夏の心身ケアをせずにいると秋口になってからうつ症状やパニック障害の引き金になることも少なくありません。夏時期の日々のご自愛とともに、こうした知識をぜひ意識してみてください。





