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春先に増える「たかぶって眠れない」を改善しましょう

2026年2月25日 15:47春の病気のお話

「夜中や明け方に急に目が覚めて、そのまま眠れない」「ドキッとして意識が冴えてしまう」・・春先になると、こうした相談が一気に増えます。実はこれ、偶然ではありません。

西洋医学的には、自律神経の乱れやストレス、交感神経の過剰な興奮が関係していると考えられます。春は寒暖差が大きく、環境や人間関係も変わりやすい季節。体は無意識のうちに緊張し、眠りが浅くなりやすいのです。一

方、中医学では、春は五蔵における「肝(かん)」に影響を受ける季節とされます。肝は、感情や自律神経のような働きを担い、気の流れを調整する重要な臓です。ところが、ストレスや疲労が重なると肝の働きが乱れ、気が上に突き上げられる状態(肝気上逆・肝火上炎)になります。これが、たかぶり・イライラ・動悸・頭の冴えにつながり、「眠っていても脳が覚醒する」状態を引き起こします。このタイプの目覚めの特徴は、夢を多く見る、寝汗やほてりを伴う、些細な音や考え事で目が覚めるといった点です。単なる寝不足ではなく、「鎮まる力」が弱くなっているサインとも言えます。ここで役立つのが原因にアプローチできる漢方薬です。たかぶりやイライラが強く、神経が張りつめているタイプにも良い漢方薬がございます。

重鎮安神という働きを持った漢方アイテムで、気持ちの高ぶりを鎮め、自律神経のブレーキをかけてくれます。一方、ストレスに加えて不安感や落ち込み、女性では月経トラブルを伴う場合には逍遙顆粒(しょうようかりゅう)なども良いでしょう。肝の緊張をゆるめ、心身を穏やかに整える処方です。また、頭が冴えて眠れない・寝つきが悪いタイプには、心を養い眠りを深くする酸棗仁湯(さんそうにんとう)が選択肢になることもあります。春の不眠は、「気合い」や「我慢」で乗り切るものではありません。体が季節の変化についていけず、助けを求めている状態です。夜更かしを控え、刺激物を減らし、深呼吸や軽いストレッチでたかぶってしまった「気」を下に下
ろす習慣を持つことも大切。そこに漢方の力を借りることで、たかぶった神経は自然と鎮まり、眠りは少しずつ取り戻せます。目が覚めてしまう夜が続くなら、それは体質と季節のサイン。

春は冬以上に自分をやさしく整えるケアを意識してみてください。

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