「春ののぼせ」が気になる方へ
2026年3月23日 16:57春の病気のお話
春になると、顔がほてる・頭がぼーっとする・イライラする・目が充血する・・そんな「のぼせ感」を訴える方が増えます。これは中医学でいう「肝気の上昇(肝陽上亢)」などと呼ばれる状態で、春の季節特性と体質が重なって起こります。春は五行で「木」、臓では「肝」に対応するとされ、体内の「気」が上へ外へと伸びやすい季節です。本来は気血がのびやかに巡り活動性が高まる良い変化ですが、ストレスや睡眠不足、目の酷使、体力低下などがあると肝が乱れ、気が上部に偏ってしまいます。その結果、頭部の熱感・顔の紅潮・のぼせ・めまい・イライラ・不眠といった症状が出やすくなります。
さらに冬の間に消耗した「陰」(体を潤す力)が不足していると、相対的に相反する「陽」が強くなり、春の上昇気流に乗って熱が上に浮きやすくなります。これが春にのぼせが増える理由です。中医学では陰が不足し、頭部に熱が集まる状態と考えます。対策の基本は「肝を鎮め、陰を養い、熱を下げる」こと。生活面ではまず睡眠の確保が重要です。夜更かしは肝を傷め陰を消耗し、のぼせを悪化させます。目の使い過ぎも肝を消耗するため、意識的に休ませましょう。入浴や深呼吸、軽い散歩などで気の巡りを整えることも有効です。
食養生では、緑色の野菜、セロリ、春菊、菊花、ミント、トマト、豆腐、白きくらげなどが肝熱を冷まし陰を補います。逆に辛い物、アルコール、カフェイン、揚げ物は上昇と熱を助長するため控えめに。釣藤散、知柏地黄丸、逍遥顆粒など、それぞれタイプに合わせた漢方薬を適正に選ぶ必要があります。
お悩みの方はぜひご相談下さい。





