記憶と認知を高める動物生薬!
2026年6月29日 17:26老化対策の話
「海馬(かいば)」という生薬があります。
読んで字の如く、あの海にいる小さな生き物、タツノオトシゴを乾燥させたものなんです。中医学の世界では立派な動物生薬として、古くから重宝されてきました。海馬は中医学的に「補腎壮陽」、つまり腎の力を補い、生命エネルギーを高める生薬として知られています。腎は中医学的に生命力の根本を司る臓であり、生殖機能だけでなく、骨や髪、そして脳の働きとも深く関わっているとされています。
実は「腎が弱ると脳も弱る」というのが中医学的の考え方で、記憶力や集中力の低下も、腎精の不足というサインとして捉えられることがあるんです。「最近、物忘れが増えてきた気がする」「集中力が続かない」「頭がぼんやりして、考えがまとまらない」。こうしたお悩みは、年齢を重ねるとともに増えてくる方が多いのではないでしょうか。中医学的には、これらは腎精、つまり生命エネルギーの貯蔵庫が少しずつ減ってきているサインと考えられることがあります。
海馬はこの腎精を補うことで、生殖機能の向上はもちろん、脳の老化対策、いわゆる「健脳」の生薬としても古くから用いられてきました。実際、海馬を配合した参馬補腎丸は、物忘れが気になる方への養生として使われることがあります。もちろん生活全体を整えることが何より大切とされていますが、海馬は体を温める性質を持つため冷え性の方のサポート漢方としても有効です。気になる方はぜひご相談下さい。
小さなタツノオトシゴが持つ、思いがけず大きな力をぜひ体感していただければと思います。




