便秘は万病のもと!タイプを知ってキッチリ解消しましょう!
2007年11月 9日 11:18腸や便秘の話
相談したいのにできない、
もしくはしづらいという疾患ってありますよね。
私の経験から言うと最近は女性疾患(月経のトラブル等)に
関しては漢方や婦人科が増えて相談がポピュラーに
なったせいか昔のような「相談する恥ずかしさ」というものは
大分無くなって来た様に思えます。
それよりも相談しづらい疾患としては
便のお悩み、中でも便秘のお悩みがあるのではないでしょうか?
確かに便秘というのは女性の3割以上が経験していると
言われるほどポピュラーな疾患である上に、
不快感はあるもののそれだけでどうなるものでもないと
認識されている方が多いのでますます便秘だけでの
ご相談というのは少ないのが現状です。
し・か・し
ところがどっこい便秘(特に慢性の便秘)は
放置しておくととんでもない病気の原因になる
実はとても恐ろしいものなのです。
そもそも便というのは体内の不純物を外に排出する
生理現象なわけで、排便がない、つまり便秘の人は
体の中に不純物、毒素が溜まっていくわけです。
体内に溜まった毒素は日が経つにつれ体内で腐敗し、
さらにその毒性を高めていきます。
便秘症状というのはそれだけでも不快なものですが
その日数が増えれば増えるほど体内の毒素がそれだけ
体にとって害を及ぼしているわけですから
気持ちいいわけはありませんし体にも当然有害です。
便秘は腸の活動をどんどん弱めらせ、体を冷やし、
その影響は皮膚がカサついたり口臭が悪化したりと
次第に外へと出てくるようになります。
ガン(とくに大腸ガン)の発症率は便秘の人は
そうでない方と比べて60倍以上もリスクが高まるとも
言われており、重篤な病気の原因にもなりえます。
たかが便秘 されど便秘 なのです。
ではそんな便秘にどうやって対策をとるか、
そうなった時 あなたならどうされますか?
大多数の方は「下剤を飲む」と言われるかもしれません。
気をつけてください。
実はここに落とし穴があるのです。
慢性でない突発的な便秘
(体調不良によるものや術後の一時的な便秘)の場合
下剤は有効な対応策になりえます。
が、
慢性の便秘の方はその体質や生活習慣に
原因があることがほとんどです。
下剤というのは強制的に排便を促すものであり、
決して体質を改善したりするものではありません。
ですから慢性便秘の方が無理やりに便を出す
下剤を使い続けると体が慣れてしまい、
排便の効果が落ちたり下剤無しではますます
便が出ない体になってしまいます。
こうなるとかなり厄介です。
頭に入れておいて欲しいのは
下剤は基本的に属性が「冷」のものが多いのです。
体や腸を冷やしてしまう、ということですね。
これに対して一般的に慢性便秘の原因は「冷え」
であることが多いのです。
わかりますか?
「冷え」が原因なのに「冷やす」薬を飲み続けたら・・
くだすことはできても治すことはできないのは当たり前ですね。
慢性便秘の方は冷え性であるのか、
それとも逆に体がほてることが多いのか。
この二点をまず考えることが大事です。
あとは生活習慣です。
冷たいものをたくさん飲み食いする、
冷房の下で常に体を冷やしている、
栄養のバランスが悪く食生活が偏っている、
「遅寝遅起き」のような生活のリズムが悪い、
ストレスが溜まっている、
このあたりが便秘を引き起こす悪い生活習慣です。
当てはまるものがあるのならばこのあたりの改善を
ご自分でできるようにするとよいと思います。
そこから先は私はご相談ください、お任せを。
大事なのは便秘は「くだす」ものではなく
「治す」ものという考えです。
つい先日ご相談にいらっしゃった慢性便秘のお客様が
「私は便秘だからケチなのよ」と高笑いして
お帰りになられました。
お金はともかく便は出しましょう。