なんだか今年は１１月だというのにちっとも寒さを感じませんが
冬になると膝や腰の痛みが出てくる方、多いかと思われます。

関節や腰の痛みに用いる漢方は多種にわたりますが、
とにかくまずは痛みの出る原因を追究するのが第一です。
今日は「冷え」により出てくる腰や関節、筋肉痛に使う漢方を
一部紹介します。

まず外で運動をされ、
汗をかかれた後に冷えてしまったことにより
関節が熱を持って腫れたり痛んだりする場合は
麻杏よく甘湯(まきょうよくかんとう)、

関節でなく筋肉に痛みを感じるような場合は
芍薬甘草附子湯(しゃくやくかんぞうぶしとう)等が効果的。

運動会の後にお子さんが筋肉痛を訴えた、なんて時には重宝しますよ。

また、急性の症状ではなく慢性化してしまった痛みには
五積散(ごしゃくさん)、
貧血気味で冷え性のある方には特にお勧めの漢方です。
構成する生薬の数が多いので使用できる範囲が非常に広いのが特徴です。
その反面急性症状には即効性はあまり期待できませんが。

もちろん他にも症状により様々な漢方の選択肢がありますので
症状をお持ちでお悩みの方はご相談いただいた方が確実です。

・・・ちなみに今私が個人的に探しているのは
ボクシング中継とドラマをめぐるチャンネル争いによって冷えこんだ夫婦仲を改善する漢方です。

ご存知の方はご一報ください。