糖尿病対策 糖分を追い出そう!
2007年11月 9日 14:37糖尿病のお話
今回は生活習慣病でも比率の高い「糖尿病」についてのお話です。
1.糖尿病とは?
糖尿病とは、一般に血糖値検査で空腹時血糖(mg/dl)が126以上の状態をさし、インスリン欠乏型の1型糖尿病、インスリン分泌低下、インスリン抵抗性、インスリンの相対的不足の2型糖尿病に大きく分けられます。
簡単に言うと糖尿病とは血液中に糖があふれ体の中が砂糖漬けになっているような状態です。糖尿病は尿に糖が出る病気と思われがちですが尿に出ない場合もあります。
漢方では、糖尿病を「消渇(しょうかつ)」と呼び、体の消耗が激しく、のどの渇きが強いという症状の特徴を表しています。
以前お客様で「なら塩漬けなら保存がきいて長生きしそうだ」とおっしゃった方がおられましたが間違いなく高血圧になると思われます。やめましょう。
糖尿病の始まりは、食べ過ぎ飲み過ぎによる肥満ですが(2型インスリン非依存性の場合)病気がある程度進むと、疲労倦怠感が強くなり、のどが渇いて水を大量に飲み、尿量が増え、食欲が異常に亢進する、「多飲、多食、多尿」が症状の特徴となります。
原因の第一位はやはり食べ過ぎ、飲みすぎ、糖分、脂質の過剰摂取による肥満ですが、その他にもストレス、加齢、慢性疲労なども要因として挙げられます。
2.怖いのは糖尿病の「合併症」
糖尿病はそれ自体よりも糖尿病によって引き起こされる合併症の方が怖いのです。
動脈硬化 ボケ 脳梗塞 脳出血 昏睡 網膜症 白内障 顔面神経麻痺 歯槽膿漏 味覚の鈍化 狭心症 心筋梗塞 心拍異常 高血圧 肺炎 肺結核 脂肪肝 胆嚢炎 腎炎 下痢、便秘 膀胱炎 排尿障害 インポテンス 筋肉萎縮 しびれ痛み こむらがえり 下肢閉塞症 冷感 胆石etc・・・・・
ちょっと羅列するだけでもこれだけの合併症があげられます。
免疫細胞の働きが悪くなったり糖分が血中に溢れることにより血管が劣化し、体中にさまざまなトラブルがおこるのです。
すでに糖尿病をお持ちの方はこういった合併症にならないように対処していく必要があります。
3.糖尿病を予防、改善するには?
西洋学では肥満の改善をベースに対症療法を行いますが、漢方ではそれにあわせて血流を改善して血管の掃除。陰分の消耗を補う対策などを用います。
漢方薬に関してはご相談いただければ糖尿病として血のトラブルの「血虚」や組織の水分不足の「陰虚」、ストレスによる悪化に対する「肝鬱」、糖分がエネルギーとして使われない「気虚」などなど・・・症状を見た上で一番適正なものをご紹介いたしますが、薬だけに頼らずに日常からできることについてお話しようと思います。
○血流の改善、良い血を作る方法
まずは緑黄野菜を多く摂り、糖分の多いジュースや清涼飲料水を飲み過ぎない。
ビタミン、ミネラル、アミノ酸のバランスが良い食事をこころがけ、ニラやキクラゲ、タマネギなど血をキレイにする食べ物を継続的に摂取する。
冷凍食品を極力使わない。冷凍品は加工されているため、ミネラルなどの吸収性が良くありません。あとは規則正しい時間に食事をとる。
これらはいずれも肥満の解消にもなります。意識して実践してみてください。
その他にミネラル豊富でデトックス作用のある大麦若葉(当店ではグリーン末)や血流改善、血流増量効果の高いクマ笹エキス(松寿仙)などの服用も非常に効果的です。
ちなみに血管の機能悪化に対し一番の原因となるのは「喫煙」です。注意!
血管を収縮させることにより血流が極端に低下します。
○ストレスによる免疫機能の低下
適度な運動が肥満、ストレスの解消には効果的。20分以上の有酸素運動や、筋肉をつければ糖分は血液ではなくエネルギーとして使われるのでウェイトトレーニングも行うとさらにベターです。
さらには睡眠時間の確保、夜10時~2時の間に必ず寝ましょう。一日7時間くらいの睡眠はほしいところです。 慢性疲労を回復させるためにも週に一度は最低でも体を休める日を作りましょう。
糖尿病は完治させるのは難しい病気ですが、上手に付き合うことで症状の進行を止め、症状を改善させることが可能です。自覚症状の出づらい疾患だけに早めの対策が必要です。
肥満があり、健康診断やちょっとした体の異常を感じたらすぐにご相談してください。
糖分は甘くても糖尿病は甘くありませんよ!
(↑「うまいことを言った!」と得意げにお客様に言ったところ「それほどでもない」と言われて2日ほど落ち込みました)