五月病に負けない心と体を!
2007年11月 9日 14:47五月病のお話
「五月病」という言葉は皆さん耳にされたことはおありだと思います。
心の病として広く知られている言葉ではありますが、これ実は医学用語ではなく、決まった概念や定義があるわけではないことはご存知でしたか??
五月病とはもともと大学入学後の学生が、5月連休あとくらいから鬱(うつ)的気分にみまわれ、無気力な状態になる事からついた病名らしいのですが、最近では学生だけではなく、非常に幅広い年齢で起こる症状になってきています。
発症する時期も5月に限りません。
驚きなのは最近では小学生や園児という低年齢層にまで発症するようになってきているということ。
つまり誰にでもかかりうる病気だということですね。
僕の場合は大学入学直後に好きな女の子に告白したら「エイプリールフールは終わってるけど」と言われて軽く鬱になりましたがこれは五月病とは無関係でしょう。五月病にはなりませんでしたがしばらく人間不信になりました。
五月病によく見られる症状では、抑うつ気分、思考抑制、不安感、あせりなどで、不眠、強い疲労感、やる気がでないと訴える場合が多いようです
新たな環境に適応できない→焦りがストレスになる→これが蓄積し、自己嫌悪に陥ったり無気力になったりしてしまい、最終的には本当のうつ病にまで進展してしまうおそれがあります。
睡眠障害やめまい、動悸などの自律神経症状、精神疾患に付け加えてさらに精神から体のバランスまで崩れてしまい、免疫力の低下を招くため、ヘルペスやカンジタ、アレルギー、がんなどの発生を促したり高血圧や高コレステロール、心臓病や脳卒中などの循環器障害などを引き起こす可能性もあります。
新しい環境での生活というものは、著しい変化が1度に降りかかり、肉体的にも精神的にも負担がかかりがち。4月はまったく違う生活に対する好奇心や期待で胸がいっぱいで、高揚感に満ち溢れて無茶してしまったら5月に入ってこれらがストレスという形となって、体や心の重荷になってしまい、五月病という症状が出てきてしまうわけです。
ただ、五月病というのは本人の性格も重要な因子になっており、ストレスがかかったときにそれを負担に感じてしまう人もいれば、それを楽しんで乗り越えてしまう人もいるわけです。つまりストレスを感じてしまうのは仕方がないとして、それを上手に乗り越えていけば五月病にはならない、改善することが可能、というわけです。
ではどうやって対応していけばいいのか?
まずは薬を飲む前にできること。それはストレスを体に溜めないようにすること。
スポーツ、読書、音楽など人それぞれですがリラックスできる時間を作りましょう。
無理に眠ろうと思ってもリラックスできていなければなかなかうまく眠れないものです。
眠れないときは布団から出てカモミールのようなハーブティーを飲みながら読書などをするのもオススメです。気持ちを切り替えれば自然と眠くなるものです。
ただここで注意なのは、暴飲暴食など健康を害するようなリラックス方法は避けるべきです。
私の場合は趣味でボクシングをやっているのでサンドバッグを思いっきり叩いたりロードワークで汗を流したりしています。イヤな気分がスーッと無くなる感じがしますのでやはり適度な運動はオススメできます。過度の運動は体にも負担になるのであくまでも適度、というのが大事です。
漢方で対応する場合
①「気の不足」
体のエネルギーをつかさどる「気」。
この流れが滞ると精神的な疲労を招き、何もする気が起きないというような症状が出てきます。いわゆる「気虚」症状にはこれを補うお薬を服用します。
②「血の不足」
血の流れの滞りは体を冷やし、内臓の働きを鈍らせるばかりではなく精神の安定を崩し、イライラ感や不眠症状などを招きます。こういった症状には「駆お血剤」といわれるお薬を服用します。
③その他
季節によって気持ちが不安定になったり、めまいや頭痛などの症状が起こる場合は五臓六腑のどこかに異常がでている可能性があります。体内の水分代謝のバランスが悪くなったり寒や熱などの外からの刺激によりカラダのバランスが崩れ、同時に精神のバランスが崩れてしまったり・・と。原因を突き止めて流れを正常化してあげるのが大切です。
安定剤や睡眠薬に頼りたくない、という方は漢方をお試しになるとよいと思いますが、やはり一番いいのは逆境に立ってもそれをバネに前に進もう、という気持ちを持てるようにすることだと思います。
ふられた後3度もアタックし続けた私がいうのだから間違いありません。(結果は聞いてはいけません)