リウマチに蟻(あり)の力を!
2008年11月20日 10:46リウマチの話
寒い時期になると手足のこわばりを感じ、特に寒い朝などでは体を動かすことすら辛くなるリウマチを患われておられる方は決して少なくないと思います。
ステロイドや免疫抑制剤を中心に治療を行う西洋医学では患部の炎症を抑え、進行を遅らせることが中心となります。しかし長期にこれらを大量に使用し続けることで肝臓、腎臓などの代謝、排泄を担う臓器を傷つけたり、免疫抑制剤による免疫の低下を招いたり様々な副作用に苦しむこともまた少なくありません。
漢方による治療ではリウマチの大きな原因となる「湿」や「寒」に対し決行を促進し、水分の代謝を改善させる漢方薬で体の中から原因に対しての改善を促す方法をとります。
また、リウマチはストレスや運動不足などの生活習慣、特に食生活の乱れなどが大きな原因となります。
ストレス緩和には漢方薬も有効ですが、ハーブティーなどで毎日リラックスするのも良い方法です。運動療法はできるだけ早期からはじめるのが望ましく、1日2~3回、10分間程度の散歩をしたり一つの関節を5回以上曲げ伸ばしするような体操がお勧め。ソシアルダンス、水泳などもお勧めですがあまり体を冷やし過ぎないようにするのが大切です。
栄養のバランスについては体力向上も考慮に入れつつ、多種の食物からまんべんなく栄養を取ることを心がけましょう。良質のタンパク、カルシウム、ミネラル、ビタミンなどを過不足無く吸収するためにお勧めなのはたまご、白身魚、海草、えび、牛乳、緑黄色野菜、果物、鶏肉、納豆などです。逆にアルコール、コーヒー、香辛料、たばこなどの刺激物は炎症を悪化させる要因にもなるのでほどほどにしましょう。
さて、ここまでですとなんだかお決まりの文句ばかりになってしまいますのでちょっと目新しいものを一つ。漢方では「食用蟻(あり)」をリウマチをはじめとする痛みの症状に用います。アリは知る人ぞ知るバランス栄養食として古代中国から貴重な滋養食品として珍重されてきました。豊富なたんぱく質に加え、18種類ものアミノ酸、亜鉛、カルシウムなどのミネラルを多種含有している優れもの。他の漢方と併用することで痛みを素晴らしく緩和してくれます。グロテスクな印象もありますが、私は積極的にお勧めしております。
他にたとえようのない痛みを発するリウマチは根絶させるための明確な治療法もなく難しい病気とされていますが、免疫がからむ病気である以上やはり大事なのは負けない体を作っていくということです。
蟻!?と後ずさりせずにどうぞご相談ください。お役に立つことができると思います。