咳 咳 咳 タイプ別咳対策を理解しよう!
2008年12月 5日 10:48呼吸器のお話
一般的に言う「咳」。
ですがタイプ別に分類することができます。
逆に言えばタイプを分けて考えていかないと上手に咳を治していくことは難しいものです。
漢方の考え方では咳は大きく分けて2つのタイプに分類することができます。
その1.「外感(がいかん)の咳」
このタイプは簡単に言えば外からの邪(「風寒火燥熱湿」と表されるいわゆる外部刺激)によって肺が侵され、発症するタイプの咳。特徴としては症状は激しく、急性のものが多い。
これらは秋や冬の季節に多い症状です。
その2.「内傷(ないしょう)の咳」
こちらは肺本来の機能が慢性疾患や多臓器の障害により低下してしまい、起きる咳。
肝、腎、脾など漢方でさす他の臓器の不調が肺にまで波及することにより咳が出てくると考えます。特徴としては症状は緩やかですが慢性的に続き、なかなか止まらない、というものが多いものです。
特に慢性病を患っておられる方、ご老人などに多い症状です。
まずはこの2つの区別をしっかりとつけましょう。
漢方を飲む際にはこの区別をきちんとしなければ効果がないだけではなく悪化するケースも多々ありますので注意が必要です。
この区別をしっかりとつけたら後はご自身の咳の状況を把握しましょう
○痰は絡むか(量は出てくるか、または喉にひっかかっているか)
○痰の色は何色か
○咳が悪化する時間帯などは特にあるか
○汗はかいているか
○発熱の有無
このあたりをしっかりとおさえておきましょう。
え?なぜこんな面倒くさいことをするかって?
もし貴方が普通の病院さんに行かれて西洋薬の咳止めを飲みたい、というのでしたら確かに必要はありませんね。
ですが漢方薬ではこれらをきちっとおさえて無数とある漢方の中から貴方にピッタリあった漢方薬を選ぶことで驚くほど短期間、あるいは何年も治らなかった咳を治す事が可能です。
病院の咳止めで咳は止まるが止めるとまたすぐに元に戻ってしまう、というのは西洋のお薬はあくまで咳そのものを起こさないように咳中枢を抑制するメカニズムになっているからです。
すなわち「なぜ咳が出ているか?」という原因については見ないのでまた同じ原因に触れると咳が再発するというイタチゴッコになりがちです。
漢方薬のよいところは貴方がなぜ咳をしてしまうのか、という原因に対してアプローチをするので切れ味よく効果を出すことができる点です。しかし正しいお薬を選ぶのには技術が必要になるので誰でも簡単に・・というわけにはいきません。さりげなくアピールしておりますが漢方のご使用時にはやはりご相談いただきたいと思います。
外感の咳には3日程度の漢方で充分ですし慢性化したししつこい内傷の咳にも当店では冬虫夏草などの肺機能を高める生薬を使って効率的に改善できるよう指導をさせていただいております。
意外に咳にお悩みの方は多いものです。
すっかり咳と友達になってしまったという方、喘息や気管支炎にも同じように的確な漢方治療は非常に有効ですのでどうぞご相談下さいませ。
ご相談いただければ「咳」任をもってサポートさせていただきます。
と、オヤジギャグに走る31歳・・良くない傾向ですね・・・。