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梅雨の時期の漢方養生法

2009年6月 6日 09:57めまいのお話

「梅雨の時期」というのは四季のある日本の特徴的なものです。

それでなくとも年間を通じて降雨量の多い我が国、ながながと雨が続く中でジトジト湿気が体内に入り込むことにより不快な症状が現れる方が増えてきます。かくいう私もその1人ですが。

漢方の世界ではこういった湿気を「湿邪」と表し、この湿邪が体内に入り込んで体調の不良を起こす状態を「水毒(すいどく)」とか「痰飲(たんいん)」と呼びます。

具体的な症状としては、めまい、頭痛、体のだるさ、関節痛、胃腸の不調(食欲の低下)、ベトッした下痢などが一般的です。特に気圧や気候の変化に弱いという方はこのような症状が出やすい体質にあることが多く、注意が必要です。

さらに梅雨の後期には気温も上がり、むしむしした気候へとなってきますのでますます不快な感覚が出やすくなりますが、ここで気をつけないといけないのは気温が上がるのでビールや清涼飲料水などの摂取が増えるということ。これが過剰になるとさらに体内の水分量が増え、体調不良や胃腸の機能を低下させる原因となるからです。エアコンの過剰なども体を冷やし、結果として同じような現象を招きますのでこちらも注意。

生活習慣の見直しと共に夏野菜、夏の果物(キュウリ、トマト、なす、すいかなども)といった旬の食材には利尿作用を持つものもあり、積極的に取り入れるのも一つの手段です。(清熱作用があるものが多く、とりすぎは体を冷やしますので注意!)

この時期に用いられる漢方としては六君子湯(りっくんしとう)、平胃散(へいいさん)、安中散(あんちゅうさん)、藿香正気散(かっこうしょうきさん)、五苓散(ごれいさん)などが一般的です。

特に私が好きなのは藿香正気散、梅雨のだるさ、胃腸障害から夏風邪までを幅広くケアしてくれる優れた処方です。

もちろんきちんとご自身に合った漢方を使わなくてはいけないというのは漢方服用の鉄則です。自己判断で選ぶことなくどうぞ服用をご希望される際にはご相談下さい。

ジメジメした季節は気持ちもジメジメしがちなもの。
漢方を上手に使ってパァァァッと快適な気持ちとお身体で過ごしましょう!

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