ジュクジュク皮膚疾患と熱毒と雑草
2009年6月12日 14:04皮膚のお話
なんとなく咲いている草を雑草ととらえるか、素晴らしい薬効を持った生薬ととらえるか。
これはもう知識の有無だけで変わってくることですが、スベリヒユという草もその一つです。
スベリヒユは生薬名を馬歯見(バシケン)といい、一つの草の中に5色の色があることから「五行草」とも言われています。
中国では食用、薬用として広く使われていますが日本ではほとんど利用されておりませんので入手には苦労します。中国漢方では細菌やウイルス等の微生物による伝染病や感染症を「熱毒」と呼びますがスベリヒユにはこの熱毒を解消する力があります。
中でも腸管の病菌の発生を抑え、古くから赤痢や急性胃腸炎の薬として用いられてきました。膀胱炎、尿道炎、腎盂炎は菌由来のものが多いので殺菌利尿作用のあるスベリヒユは効果を得ることができま
す。また、中国では慢性化した潰瘍性大腸炎にはスベリヒユに2種の生薬を加味した処方が有効であるとされています。さらにこのスベリヒユの効果で注目されているのは湿疹、帯状疱疹、いぼ、アトピー性皮膚炎、水虫などのジュクジュクして痒みの強い皮膚疾患の改善効果。
当店では飲みやすいエキスタイプになった「五行草茶」をこのような疾患をお持ちの方にお勧めしてい
ます。古来中国では新鮮なスベリヒユの搾り汁を綿棒で皮膚疾患の患部に塗布していた経緯もあり、服用することで体の中から「熱毒」を排除してくれます。
ジュクジュク皮膚でお悩みの方は一度お試しくださいませ。
根強く成長を続ける「雑草」の力がきっとお役に立つことと思います。