なぜ起こる?秋の自律神経症
2013年10月11日 17:13秋の病気のお話
ここのところ「秋の自律神経のお悩みが増えている」という記事をいくつか書いてきましたが、なぜにこの時期になるとこうした神経症が増えるのでしょうか?
まず、季節ごとの自律神経の関係ですが、一般的に冬は交感神経優位、夏は副交感神経優位の季節になっているとされています。そうなりますと
春と秋はその狭間に位置しますので、『交感神経優位モード』『副交感神経優位モード』のカラダの中での切り替わりが激しくなりやすくなるわけです。この切り替わりが激しく行われているこうした季節はつまり自律神経が不安定になると言う事なのですが、
基礎体力がしっかりしており、体の元気な方ならここである程度バランスが崩れたとしても問題は無いのですが、何らかの理由によりこの体の基礎を支えるものが弱い方はその自律神経の激しい動きに耐えられず、体調を崩してしまうことが多いのです。暑い夏は冷たいものの摂り過ぎやエアコンなどによる影響で自律神経のバランスを崩しやすい時期が続き、ここで疲弊した自律神経は秋は冬モードに入る狭間でバランスを崩し、壊れてしまうわけです。
多くの病気の原因は基本的に自律神経のバランスが崩れること、血流が悪くなることにより「低酸素」「低体温」になることだと思います。自律神経が上手く働かなければ睡眠にも影響が出たり、感情のコントロールが上手くいかなくなったりしますのでそれらがまた身体の疲弊を悪化させるという悪循環に陥ります。
ですからここでしなくてはいけないことは自律神経スイッチの切り替えに身体がついて行けるような丈夫な身体を作る事であり、自律神経スイッチの切り替えを止めさせることではないのです。
前者は漢方により行う事であり、後者は安定剤を主体とする化学物質による治療法に他なりません。
「健康な身体には健全な精神・神経が宿る」の言葉を噛み締めてまずは元気な身体作りをしてみましょう。それが自律神経症の根本改善に結びつく唯一の方法であると私は考えています。