めまいの原因 〜その1「痰濁(たんだく)」
2013年10月19日 11:23めまいのお話
秋の時期は「めまい」の訴えが増える時期でもあります。
もともと「眩暈(めまい)」というように読んではいませんでした。この眩暈というのは「げんうん」と呼ばれており、東洋医学の用語なのです。西洋学が日本に伝わった際にこの漢字をあてられたという経緯があります。
ですからもともと「めまい」と「眩暈」は厳密に言えば異なるものだったという事ですよね。ちょっとだけトリビア。
さて、めまいにはいくつかの原因がありますが、この時期に多いのは「痰濁(たんだく)」のめまいです。
痰濁とは飲酒、甘味のもの脂っこいものを多量に摂取したり食事の不規則、過労等により、脾胃(胃腸系)が傷つく事で発症する病態の事です。
読んで字の通り「痰濁」とは「濁った痰」、すなわち中医学では「体内に溜まった汚い水」として定義されます。これは体中の至る所に溜まり、害をなしますが頭や身体を重くしたり、めまいの原因になります。
こうした場合のめまいに対しての対策としてまず胃腸のケアを中心に脾胃の機能を回復させる漢方薬を用いながら身体の水分循環を元通りに調整して行く事が大切です。
もちろん生活習慣として先ほど上げたような過量の飲食のようなものはきちんと改善させなくては行けません。
食事のおいしい時期だからこそ胃腸系をいたわって健康に過ごしたいものですよね。この他にもめまいの原因はありますので不定期でご紹介して行こうと思います。
辛いめまいにお悩みの方はいつでもご相談くださいませ。