花粉症対策の勘違い① 小青竜湯の罠
2014年2月22日 17:04花粉、アレルギーのお話
さて。来週あたりからようやく暖かくなってくるような予報が入ってきましたね。寒さもやっと峠を越したか!と安堵するのもつかの間、今度は花粉症状を訴えるお客様が増えてきました。
当店では例年以上に花粉症の根本改善に取り組んで行きます。
さて、それに先駆けていくつか医療機関で患者様が勘違いされていることを指摘させていただきたいと思います。
まず、病院に行って花粉症なんです、とドクターに言った途端に「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)という漢方薬がよく効きますよ」と14日や30日分など長期投与をされた場合、そのドクターは99%漢方のことをほとんど知りません。飲まないことを強くお勧めします。
小青竜湯は簡単に言えば体のエネルギーを消費して体を温めて体の水分量の調節を行う薬です。性質上そもそも基本的には長期服用する薬ではありません。また、前述したとおり体を温める薬ですので悪寒を伴う短期的な鼻水を伴う感冒の初期に用いる薬ですので、例えば強い熱感を伴うような花粉症には効かないばかりか熱を助長し症状を悪化させることすらあります。またエネルギーを消費する薬でもありますので慢性化し衰弱した花粉症症状にも不適です。
このように漢方を扱う人間なら知っていて当然の事を理解していないドクターが残念ながら巷
には溢れています。こうした知識のない状態で漢方を服用することは効かないだけならまだしも服用される方の健康を損なうことにもなりかねません。
漢方薬の服用については医師や薬剤師でも詳しい知識を持っている人間がごく少数であることをどうかご理解いただき、専門の知識をもった人間にご相談いただくようこちらも強くお勧めさせていただきます。