伸びやかな体作りで五月病を起こさない
2014年4月26日 11:57五月病のお話
去年あたりにも書いたのですが、「五月病」という正式な概念や定義はありません。もともと大学入学後の学生さんが五月連休後くらいから鬱的な気分に見舞われ、無気力な状態になる事からついたのが始まりと言われています。
4月から5月の春の時期は気候は良く、自然の陽気が伸びやかに成長して行くのですが、なぜにこの時期に体調を崩す人が多いのかと簡単に言えば、冬の時期からの切り替えが上手くいかないのです。
春の性質は「動」、一方で冬の性質は「静」。
伸びやかに育つのとじっと静かに力を蓄えるのとはまるで性質が異なります。
それゆえにこの「動」の時期がもつエネルギーに順応できない人は体調を崩してしまい、そこから精神的な不安感や胃腸系、自律神経の失調を招いてしまいます。これがいわゆる「五月病」発生のメカニズム、というわけです。
漢方ではこの時流に飲まれる事なく順応し、しっかりとした春の放つエネルギーを身体に正しく蓄える事が出来るようになる漢方薬があります。
それと合わせて「環境に適応する」、「次の時期(梅雨)への体作りを進める」、「夏バテを予防し、体力を保つ」など、先を見据えた体作りも行っていければさらに健康増進が可能になると思います。
めまい、頭痛、動悸、肩こり、強い疲労感、朝が起きれない、抑鬱気分、イライラ、不安感、不眠、食欲低下、やる気が出ない など五月病の症状とされるものにお悩みの方は是非一度ご相談下さい。